私たちは、誰もが日常的にロボットを着て
意のままに動き、自分らしく豊かに生きる世界を夢見ています。
着るロボットによる“力” と“技” のアシストで、
運動機能の低下や、自己のパフォーマンスの限界から生じる
「もっと動きたい」「さらに上を目指したい」という思いを支え、自分に挑戦するすべての人々にとって
未来へ歩む(進む)力になりたい、そう願っています。
開発中(プロトタイプ)
片麻痺患者を中心とした歩行リハビリテーション用ロボティック装具
歩行リハビリの属人的な部分(徒手で行う介助)をロボット技術を駆使し、システム化します。
理学療法士が行う徒手での股関節への介助を模擬し、臀部を押し込むことで骨盤の引けを抑制すると同時に姿勢を支えながら、さらには足を後ろに引っ張ることで股関節の伸展を促します。
モーターとワイヤーの力で、患者の本来の体の使い方を阻害することなく、且つ能動的に動きをサポートします。
ボタン1つで股関節に介入し、立脚期の正しい姿勢を保ちながら股関節伸展を促します。
立脚期における骨盤の動揺を押さえ、股関節の伸展をアシストします。
既存の装具や機器を阻害することなく併用できるため、幅広く活用できます。
試作機名称 | inoGear HE-01 |
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本体サイズ | W 340 × H 360 × D 216mm(アパレルを含まない) |
本体重量 | 1.5kg(バッテリーを含む) |
ワイヤー張力 | 7kg |
定格電圧 | 10.8Vリチウムイオンバッテリー |
ぞくぞくと実証中。
■実証実験に協力してくださっている施設 一例(五十音順)
京都大原記念病院・高井病院・脳梗塞集中リハビリセンター・東住吉森本リハビリテーション病院
股関節の進展をアシストしてくれるため、歩行時に殿部が後退する患者さんに効果を発揮してくれるのではないかと期待しています。また、歩行時以外でも段差の昇降や片脚立位の訓練での活用にも効果の可能性を感じました。
こんなふうに歩行練習がしたい、という患者さんの希望にこたえることができました。ロボットを装着した状態で継続的に歩行練習を行うと、外したあとでも効果が持続し、歩容が改善されました。
ロボットのアシストが、股関節の伸展を促すため、歩幅が自然に広がり、歩行速度が向上しました。また、ロボットの形状に可変性があり、関節に変形がある患者さんでも装着が可能で、汎用性があると感じました。なによりも構造がシンプルであり、簡単にすばやく、装具のように着脱することができるので、セラピストも負担を感じることなく活用することができました。
歩行練習の際に介助をしながら歩行することが多いですが、毎回適した歩行周期に一定した介助を行うことは困難です。しかし、この機器を用いれば、一定した強度で歩行介助を行うことができ、療法士のスキルの差を埋めることができます。
生活期の患者様に対し活用させて頂きました。介助者の技量に関係なく安定した介助・誘導が可能になり、即時的に歩行速度・歩幅の指標が改善する等、歩行リハビリテーションの質や量を向上させる可能性を感じました。装着の簡便さや、特別なスペースを必要としないことから、在宅での訪問リハビリでも活用することができました。患者様からも、「麻痺側の脚が安定して歩きやすい」「脚が自然と前に出しやすくなる」などといった声が聞かれております。患者様の持つ残存機能を最大限引き出し、さらなる歩行能力向上の一助となる機器であると期待しています。
名称 | 株式会社INOMER |
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住所 | 〒631-0801 奈良県奈良市左京6丁目5-2 |
代表者 | 代表取締役CEO 桂 典史 |
設立 | 2024年4月3日 |
資本金 | 25百万円 |
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